国際問題ウェビナー ご案内

『国際問題』発行から概ね1か月後を目途に、執筆者によるウェビナーを開催いたします。
特集全体を踏まえた執筆者間の議論をウェビナーで開催することにより、執筆時よりアップデートされた情報を提供でき、 読者の方々にとっても研究の一助・理解の深まりにつなげていただける機会となっております。

イベントの概要

国際問題ウェビナー「アメリカの政権移行と中東国際関係」を論じる   ■最新のアフガン情勢の影響も議論します■

開催日 : 2021年9月15日(水) 10:00-11:15
申込締切: 2021年9月12日(日)
会場 : Zoom

形 式 : オンライン(Zoom)
登壇者 :
 酒井 啓子 千葉大学教授(モデレーター)
  (巻頭エッセイ ゴミを出さずに消え去ることの困難)
 立山 良司 防衛大学校名誉教授
  (激化したイスラエル・パレスチナ対立 大規模衝突が明らかにした紛争の多面性)
 堀拔 功二 日本エネルギー経済研究所中東研究センター主任研究員
  (ウラーへの道程 対カタール断交の解消と地域安定への課題)
 今井 宏平 日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員
  (トルコ外交の変遷とトルコ・アメリカ関係の現在地)
 松永 泰行 東京外国語大学大学院教授
  (ロウハーニー後のイランとバイデン政権 対イラン制裁とイラン核合意の行方)

 9月の『国際問題』ウェビナーでは、「アメリカの政権移行と中東国際関係」をテーマとする『国際問題』誌2021年8月号の著者が、それぞれの考察を踏まえて、執筆時以降の最新の動きや他の執筆者の分析との関連を含めて議論し、特集テーマをさらに深く掘り下げます。同号の主な論点は以下のとおり。
 1979年以来一貫してイランとの関係をどう落ち着かせていいのかわからず、暗中模索を続けていることが、現在に至るまでのアメリカの対中東政策のつまずきを生んでいる。パレスチナ問題については、二国家解決案が完全に行き詰まる中、パレスチナ人の閉塞感はますます高まり、近い将来、2021年5月の軍事衝突と同じような事態が繰り返されるだろう。湾岸諸国の対カタール断交は終結したが、周辺国とのしこりは残っており、将来的な地域対立の危険性もはらんでいる。トルコではエルドアン主導の外交がバイデン政権の誕生を経て協調の模索へと転換してきた。他方、イランでは、ロウハーニー政権が2期8年間の任期を終えて保守強硬派の新政権の誕生を迎え、アメリカ・イランが制裁解除と核合意下での履行義務への復帰について近く合意にいたる可能性は高くない。
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