近年「中国の台頭」はキーワードとして盛んに言われています。胡錦濤体制になった今、中国は経済面において年平均10パーセント近い経済成 長があり、加えて2004年には日本を抜いてドイツに次ぐ世界第3位の貿易大国になりました。 一方、国際政治面では「平和台頭論」を打ち出しており、今後は「国際責任を
果たしつつ、国際的な地位を更に固める」姿勢で国際社会へも積極的に関与しつつあります。本号ではグローバル大国として周辺諸国とも協調しあう今日の中国
を、特に対外関係・政策面から分析いたしました。
- 焦点 : 中国の対外政策の展開
- ・<巻頭エッセイ>アジア地域協力と中日関係
(王 毅・駐日中国大使)
- ・中国の胡錦濤体制の展開――連続と変容
(三宅康之・愛知県立大学助教授)
- ・中国[和平崛起]論の現段階
(高木誠一郎・青山学院大学教授/日本国際問題研究所客員研究員)
- ・中国とASEAN諸国――弱者の論理としての「中国脅威論」
(佐藤考一・桜美林大学教授)
- ・平和台頭を目指す中国――グローバル経済大国への戦略と課題
(関 志雄・野村資本市場研究所シニアフェロー)
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