公開シンポジウム
「アフリカにおける紛争と平和共存の文化」

     日時:2001年2月16日(金)
     会場:ホテルニューオータニ本館「芙蓉の間」
     共催:(財)日本国際問題研究所、外務省
     後援:日本経済新聞社、ジャパンタイムズ

15日(木)[Restricted Meeting]

9:00〜9:30
開会スピーチ
小和田恆 日本国際問題研究所理事長小和田理事長
9:30〜12:30
第1セッション
「アフリカ問題へのアフリカ的解決は可能か?
 :アフリカ紛争解決に関する文化的側面」


○第2、第3セッションとの関連を念頭におきつつ、アフリカの文化的コンテキストの中で、現代のアフリカの個々の紛争を分析し、それに関与する主体や要因を考察する。特に「市民社会」の関与に焦点をあてる。

○アフリカの紛争を様様な側面から考察し、「市民社会」(非政府アクター)の関与や「平和共存の文化」との関連で、その各紛争の有する特質を個別事例に立脚しながら探る。例えば、中部アフリカ(大湖地域、アンゴラ等)、西部アフリカ(象牙海岸、シエラ・レオーネ等)地域などの紛争の特質を考察・分析する。

議長:小和田恆
パネリスト:
 第1部
  アブダルサラミ・アブバカール(ナイジェリア、シエラ・レオーネ等)
  アムドゥ・ウルド=アブダラ―(ブルンディ)
  イブラヒム・ガンバリ(コンゴー(民))
 第2部
  グレッグ・ミルズ(アンゴラ含む南部アフリカ)
パトリック・シャバル(アフリカの紛争における暴力の合理化)
14:15〜17:00
ワーキングランチ
スピーカー:アマドゥ・トゥマニ・トゥーレ(前マリ国家元首)
14:15〜17:00
第2セッション
「アフリカにおける和解の文化」

○アフリカの伝統文化のコンテキストを考慮しながら、アフリカにおける国民和解の実例(南アフリカ、モザンビーク等)を検証する。国民和解を育む土壌などにつき議論する。特に加害者と被害者の歴史的和解への道を開いた南アフリカにおける「真実和解委員会」の果たした役割を検証する。

○平和的に紛争が予防・解決された例(トゥアレグ族の反乱:「平和の炎」、中央アフリカのMISAB)やそれを育む文化的礎を検討する。

議長:堀内伸介
パネリスト:
 第1部(西部アフリカ)
アマドゥ・トゥマニ・トゥーレ(MISAB及びトゥアレグ族)
アマラ・エシ(象牙海岸、セネガル等)
ジャック・ブニクール(セネガルでの経験を踏まえてのコメント)
 第2部(南部アフリカ・東部アフリカ)
  イラン・ラックス(南アフリカの実例)
福井勝義(東部アフリカでの敵対同盟関係)
プリンストン・ライマン(コメント)

16日(金)公開シンポジウム

9:00〜9:30
開会挨拶
荒木清寛 外務副大臣
  小和田恆 日本国際問題研究所理事長
9:30〜10:00
基調講演
  アブダルサラミ・アブバカール(前ナイジェリア国家元首)
10:15〜12:30
第3セッション
紛争予防・解決の為のアフリカ「市民社会」の役割

○アフリカにおける「市民社会」の成熟度に考慮しつつ、紛争予防におけるアフリカ「市民社会」の役割に焦点を当てる。知識人(オピニオン・リーダー)、NGO、マスメディア、多国籍企業、女性等の役割を検証する。

○紛争のアクターは屡屡男性である。そうした中で女性は紛争を予防する為の平和共存の文化を構築する可能性を秘めている。

議長:小和田恆
パネリスト:
 第1部(平和教育及び女性の役割)
ヌレイニ・ティジャニ=セルポス(ユネスコの役割と「平和共存の文化」)
ガートルード・モンゲラ(女性の役割)
ビネタ・ディオップ(女性の役割)
川田順造
 第2部(知識人・ジャーナリスト、多国籍企業)
アグネス・チャン(紛争における児童と女性)
クロード・ヴォティエ(ジャーナリストの役割)
安崎暁(日・アフリカ経済関係)
入山映(笹川平和財団の役割)
14:30〜16:30
第4セッション
アフリカ「平和共存の文化」へのアプローチ(総括)

○「平和共存の文化」の担い手である「市民社会」と現地の政府等の他の主体との協力関係のあり方や国際社会の「市民社会」に対する支援のあり方を議論し、「平和共存の文化」の振興方法を模索する。

議長:小和田恆
パネリスト:
アマドゥ・トゥマニ・トゥーレ
アブダルサラミ・アブバカール
アマラ・エシ
アマドゥ・クルマ
イブラヒム・ガンバリ
プリンストン・ライマン
川田順造
16:30
閉会挨拶:野川保晶 外務省中東アフリカ局審議官
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