出版

「国際問題」電子版 (ISSN:1881-0500) -最新号-

1·2
2018年1·2月合併号 No.668
電子版

 第2次世界大戦後の国際秩序の根幹である「リベラル・インターナショナル・オーダー(LIO)」、その揺らぎを特集する論壇誌が世界各国で刊行されている。単に可能性として語られていた「Gゼロ」(ブレマー)、「無極世界」(ハース)、「誰のものでもない世界」(カプチャン)といったキャッチフレーズが、現実を指し示す言葉として用いられるようにもなった。これは、世界同時多発的に生じた「内に向かおうとする衝動」に突き動かされた政治現象が、LIOの支え手であった国々の意思を挫き、とりわけ英米に顕著に表われていることが背景にある。
 なかでも、トランプ政権は、米国がこの秩序を支えてきたことへの不信感を表明し、その解体そのものを目標としているかのようにみえる。世界は、トランプの米国に抵抗しつつ、米国の撤退によって生じた空白を埋めんと、一部の国が「秩序の守り手」として手を挙げながらも力不足の感は否めない。
 はたして「秩序の揺らぎ」は実際に生じているのか。そうであるなら「ポスト秩序」の時代はどのようなものになるのか。そうした問題意識の下、本特集では、座談会において国際秩序の現在を鋭く検証し、次いで、そうした状況下で日本外交に突きつけられる課題を考察しつつ、自国を中心とした秩序を新たに構築しようとする動きをみせている中国の今後についても詳述した。最後に、国際秩序の歴史的展開を踏まえつつ、この問題を徹底検証する。

焦点:「揺らぐ国際秩序」

<次号特集のお知らせ(2018年3月号)>
焦点:「台頭するインドの挑戦」(仮題)
※内容は変更となる場合があります。

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◆編集委員会:遠藤貢(東京大学 大学院総合文化研究科教授)、奥脇直也(明治大学法科大学院法務研究科専任教授)、古城佳子(東京大学大学院・総合文化研究科教授)、高橋伸夫(慶應義塾大学教授)、中山俊宏(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)、深川由起子(早稲田大学大学院経済学研究科教授) (50音字順)