出版

「国際問題」電子版 (ISSN:1881-0500) -最新号-

7·8
2017年7·8月合併号 No.663
電子版

 トランプ政権が発足した。選挙期間中は「グローバリズム」への不信感を露骨に示し、スローガンとしては「アメリカ・ファースト」を掲げた。このように外の世界と関わることへの不信感は、トランプのメッセージの中核にあるように見える。しかしレーガン政権以降は、内に籠ろうとする動きが強くなると、「力強く逞しい国際主義」を掲げ、それを封印してきたのが共和党だったのである。戦後のアメリカは、自らの国益を国際秩序や規範の中に埋め込み、地域的な文脈ではそれを同盟国とともに支え、自らに優位な状況を作り出してきた。それが世界大に張り巡らされたものが、「リベラル・インターナショナル・オーダー」だが、トランプ政権は、即時的な脅威や利益に意識的にフォーカスし、もはやアメリカは国際秩序を支えるといった責務は担わないと宣言したようにも見える。
 仮にこれが事実だとすると、トランプ政権の誕生は、単にアメリカにおいて奇抜な大統領が誕生したということにとどまらず、世界システム・レベルでの変動をもたらす可能性がある。
 本特集では、米国の対外政策において今後さらに重要な位置を占めるであろう中国・ロシア・中東が、トランプ政権の発足をどのようにとらえているかを分析し、トランプ外交の本質に迫るとともに、その行方を考察する。

焦点:世界は「トランプ革命」をどう見たか

<次号特集のお知らせ(2017年9月号)>
焦点:「中国経済と世界の未来」(仮題)
※内容は変更となる場合があります。

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月刊『国際問題』電子版について
◆次号発刊まで一般ホームページで公開したのち、会員専用の「国際問題バックナンバー」に移します。
◆編集委員会:遠藤貢(東京大学 大学院総合文化研究科教授)、奥脇直也(明治大学法科大学院法務研究科専任教授)、古城佳子(東京大学大学院・総合文化研究科教授)、高橋伸夫(慶應義塾大学教授)、中山俊宏(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)、深川由起子(早稲田大学大学院経済学研究科教授) (50音字順)