JIIA−UNU-IAS共催 |
2010年6月28日 |
サリーム・H・アリヴァーモント大学ルーベンシュタイン環境・天然資源学部准教授「環境保護外交 ―
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環境保護を基に、平和を構築することは可能か。これは、国際関係学の分野においては、懐疑的な見解が多い問いである。例えば、2004年にケニア出身の環境保護活動家がノーベル平和賞を受賞した際、環境保護と平和の関連について多くの有識者から疑問が呈された。天然資源をめぐる国際関係について、主に4つの見解がある。第一は、資源の枯渇は紛争を導くという見方である。これは、国際関係学の最もスタンダードな見解である。第二は、豊富な資源は紛争を導くというものである。これは、ある資源のレジームガバナンスが崩壊し、管理・規制がない場合に起こる。第三は、豊富な資源は協力を導くというものであり、第四の見解は、資源の枯渇は協力を導くというものである。私は第四の見方を提示する。つまり、国家による環境保護地域の共同管理は、領土紛争解決を促進すると論じる。 |
以 上 |