頻発する水害と干魃、砂漠化、水質汚染、そして水をめぐる国際紛争など、地球環境への関心の高まりとともに水の問題が世界的に注目されています。このような背景のもとで第三回世界水フォーラムがこの三月に、182国・地域から海外参加者6000人以上が集まり京都を中心に開催され、危機に直面している世界の水の問題が多面的に話し合われました。 本号はこの国際会議を踏まえて、世界の水問題とその解決への国際的取り組みを取り上げました。
また、特別企画として、「国際テロリズム」と「現代世界の国際倫理」の二つの問題を取り上げ考察しています。
- 焦点:「水」と国際関係
- ・世界の水危機と国連の取り組み
(今村能之・ユネスコ世界水アセスメント計画事務局環境・経済専門家)
- ・第三回世界水フォーラムの意義と課題
(側嶋秀展・在ジュネーブ国際機関日本政府代表部参事官)
- ・メコン河開発の紆余曲折-水系・流域・地域をめぐる国際関係
(山影進・東京大学教授)
- 〔新企画〕
- ・国際テロリズムの脅威-状況とそれへの対応
(茂田宏・前国際テロ対策担当大使)
- ・現代世界の国際倫理(上)-武力行使をめぐる若干の考察
(中本義彦・静岡大学助教授)
- ・国際問題文献紹介
- ・書評
- ・国際問題月表
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